企業から学校、さらには公共施設などで以前から配線ダクトというものは設置されてきました。電気コードを外側から見えないようにできる設備で、壁や床の隅に設置をすれば各コードで足を引っ掛ける心配もありません。以前は業務用の設備のように扱われていましたが、現在では一般家庭にも広く普及をしています。一般的な配線ダクトは「モール」と呼ばれる塩化ビニール製になっており、約2mm程度の幅の細長いポールです。
この場合は電気コードに熱を帯びないものしか収納をすることができません。家電製品のなかにはオーブンレンジ・IHクッキングヒーター・電子レンジといった調理器具も含まれますが、これらは電気コードに熱を帯びる性質があります。そのため、通常の配線ダクト内に調理器具のケーブルは収納できません。各社メーカーでは高温になる調理器具専用の配線ダクトも販売されているため、キッチンで電気コードをキレイに収納したいという方はこの商品を購入しましょう。
調理器具専用の配線ダクトの特徴は、耐熱性に長けたシリコン皮膜を表面に施している製品です。ホームセンターやECサイトでも販売されており、耐熱素材と表記をなされているのが特徴です。通常のダクトが1mにつき100円前後で販売されているのに対して、耐熱素材のものは1本500円前後と若干お値段が高くなります。色は白・黒・茶の3色で、設置をしたい壁紙や床と同じものを購入すれば目立つこともありません。