工場などで活用されているULタイプの配線ダクト

配線ダクトというと、電化製品の電源コードを収納するのに役立つ設備です。1960年代に日本の企業が開発したもので、今では世界中で活用なされるようになりました。以前は病院や会社・学校などでしか目にすることができませんでしたが、現在では一般家庭にも普及をするまでになっています。大半のダクトが塩化ビニール製で、電源ケーブルを収納して、外から目立たないようにすることに主軸を置かれています。

2021年の現在では、配線ダクトにも色んな製品が登場するようになりました。そのひとつがULタイプと呼ばれる配線ダクトです。ここでは簡単に、ULタイプの配線ダクトの概要について解説をしていきましょう。まず、ULとは「アルティメット・ライン」という言葉の略称です。

電源出力に対応しているという意味で、おもに生産工場で設置をなされているものです。生産工場では高電圧で駆動する機材が多く、これらの電源コードは非常に高温になります。通常のダクトでは高温にさらされると溶ける心配があるため、ULタイプでは必ずステンレス鋼を素材にしているのも特徴です。電源出力に対応していることから、設置後は主電源から配線を分配して活用することが可能になっています。

この配線ダクトを取り付けるときは、必ず隠ぺい工法を採用されるのも特徴に挙げられる点です。そのため、一般家庭でも昨今では、新築物件に標準搭載されているダクトはこのULタイプになっていることもあります。