ソーラー用ケーブルは耐候性があるものが必要

ソーラーパネルはケーブルを使い電力を直列に接続、これをパワーコンディショナと呼ぶ装置でAC電源に変換して電力供給を行います。産業用太陽光発電システムともなると、大電力を作り出す発電所でもありソーラーパネルの台数はもちろん、装置に接続するケーブルの本数および長さが必要です。太陽光発電システムには発電効率と呼ぶ指標がありますが、これは太陽に対する角度や向きなどによる割合で、発電効率が100%になる条件は傾斜角度が30度で南向きです。この条件を満たすことで最大発電量の期待ができるわけですが、産業用太陽光発電ではこのような条件にしやすいメリットを持ちます。

家庭用の場合は、住宅の環境や屋根の傾斜角度に応じて発電効率が変化しますが、真南に向いていて傾斜角度が30度の条件を満たしていれば、ソーラーパネルの仕様に準じた発電効率を期待できるわけです。ただ、パネルそのものの効率が良くても電力供給を行うケーブルによる電力損失を考えることが大切です。長い距離を引き回すような環境の中では途中で電力損失が生じて100%の効率が90%や80%まで低下する、さらにパワーコンディショナ内でも電力損失がありますので、これを考えてシミュレーションが行われるのが一般的です。ケーブルは、紫外線や太陽熱などにより劣化が起こりやすいシステムの一部でもあり、紫外線や太陽熱など強いものいわゆる耐候性が高いケーブルをソーラーパネルに接続することが求められます。