結束バンドとは、バンドの片側にロックするための部品が取り付けられている配線結束資材で、電子機器、輸送機器など広い分野で結束・固定・接続をキーワードとした株式会社ヘルマンタイトンが開発した「インシュロック」と言う名の製品です。熱や振動、薬品に強く、樹脂の柔軟性を活かした締め付け易さと耐久性の良さからそれまで使われてきた固定紐に代わり配線結束資材として広く普及しました。ヘルマンタイトン株式会社では様々な場所で使えるよう設置場所に応じた結束バンドを製品化しています。結束後の取り外しが可能な結束バンドや耐振動性と耐衝撃性が向上したステンレスタイプがあります。
「テフゼル」と言う素材を使用し、耐高温耐熱耐放射線耐紫外線に優れたタイプは屋外、原子力発電所、化学プラントで使用されています。ロック部分に書き込みのできるスペースがあり、配線の用途や名前をペンで書き込めるようになっている製品はパソコンなどたくさんの機器が使われている場所において配線が混ざらないように区別して使えます。また、ロック部分にネジを通すための穴が開いていて、結束バンドごと配線を固定出来るようになっているタイプも製品化しており、床に配線を垂らしたくない場合など用途によって使い分けできるようになっています。「インシュロック」の呼び名についてですが、「インシュロック」はヘルマンタイトン株式会社にて登録商標されていますので、結束帯、配線バンドとも呼ばれています。