食品工場では特殊な結束バンドが使われている!

様々なシーンで使われている結束バンドは、食品工場においても配管やケーブルなどの固定に使われていますが、食べ物を扱う工場で使用する場合は異物混入のリスクを考えなければいけません。近年、各メディアの報道の影響もあって消費者は異物混入に対して敏感になっているため、異物混入が発覚してしまうと企業イメージは著しく低下してしまいますし、製品回収に伴う莫大な損失が生じることになります。そのため、食べ物を扱う工場内で結束バンドを使用する際は製品に混入しないように十分に配慮する必要がありますが、どれだけ対策しても人為的なミスや経年劣化を100%防ぐことはできません。そこで、異物の混入を単に予防するだけでなく、混入した異物をいかにして発見するのかが重要となりますが、現在多くの食品工場では鉄が配合された結束バンドを使用しています。

現在、食品工場では異物混入対策として生産ライン上に金属探知機を導入していますが、鉄が配合された結束バンドを導入しておけば、仮に経年劣化や破損などによって生産ラインに混入しても出荷前に検知することが可能です。また、この鉄が配合された結束バンドの色は青色となっており、目視でも混入を発見しやすいように工夫されています。加えて、鉄が配合されているのでサビやすいのではないかと懸念される方もいるかと思いますが、このバンドはサビの発生を抑制する加工も施されているので安全に使うことが可能となっています。