結束バンドの基本構造

工具無しで使うことができる結束バンドは、いろいろな場所で使うことができます。大きさや長さにさまざまな種類はありますが、その基本構造は同じです。大きく分けるとヘッド部とベルト部分になります。ヘッド部は主に四角いキューブ状になっていて中心が空いている形状をしています。

ベルト部は裏表があり、裏面にギザギザした突起が均一に並んでいます。表面は引っかかりがなく、なめらかです。結束バンドの束ねられる量や大きさは、ベルトの長さや太さによって決まります。大きなものをしっかりと束ねるときはそれだけ長く、太い構造のものを選ぶことになります。

ヘッド部の大きさはバンドを入れたときに隙間がないように同じサイズです。結束バンドの固定する機構は、ヘッド部分の構造で機能しています。空洞はベルトがぎりぎり入る大きさになっていて裏面の突起が当たる側には、ツメがついていて片持ち構造です。そのツメが突起の出っ張りに当たるときには沈んで、くぼみの部分で浮くことでしっかりと当たるようになっています。

片持ちであることから、位置方向には動きますが、戻そうとするとストッパーの役割を果たします。ベルト部の先端はセレーションと呼ばれ、空洞部に入れやすくするように細く薄くなっています。突起もなく引っかかりがないためスムーズに挿入可能です。ヘッド部にセレーションを入れることで出来上がる輪っかの中にあるものを結束します。

べルトを引けば引くほど固くなります。