lanケーブルのケーブル構造とは

lanケーブルの内部には通信を行うプラスとマイナスの線があり、2本の線をツイストしてある2つのペアがケーブルを構成します。これをツイストペアと呼び、ツイストペアケーブルがlanケーブルの基本的な仕様となっています。ツイストペアはノイズに強い構造で、高速でデータを送受信する通信用途に適した仕組みだといえます。初期のlanケーブルは比較的シンプルな構造でしたが、規格の更新により通信が高速化されると、それに対応する新しい構造のケーブルが必要になります。

外来ノイズを防ぐシールドがアルミのみだった物に網組が加わり、更には内部線の1本1本にアルミが巻かれることになったわけです。いくら通信の高速化が進んでも、初期に規格化されたツイストペア構造が変わらないのは面白いところです。ツイストペアは信頼性が高く実績があるノイズ対策で、費用対効果に優れることから現在も採用され続けています。最新のケーブルでは更なるノイズ対策として、ノイズの侵入を防いで外部に流すアース構造が追加済みなので、簡単には通信速度の低下が発生しないはずです。

ここまでくるとlanケーブルの完成度は十分に高い印象ですが、通信の高速化は続くと考えられますから、今後どのような進化を遂げるのか目が離せないです。結局のところlanケーブルの構造はツイストペアをベースとしており、ノイズ対策のシールドを複数組み合わせることで、ケーブルの性能を引き上げたり信頼性を高めていることが分かります。